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2016/11/04

はじめに

 わたしがビルベルギアを集め出したのは2016年の春です。結婚や出産をきっかけに一人暮らしのワンルームマンションから以前より少し広めのマンションに引っ越しをしたのがきっかけでした。引っ越しをしたのは冬でした。少し広くはなったものの都心にある狭く古いマンションです。ただリビングの窓が南向きで南中高度の低くなった冬場にはリビングの奥まで太陽が入ってきました。なんとなくこの部屋で何か植物を育てたいと思ったのです。

 日本ではビルベルギアは知られていません。また普通の園芸店では売っていません。実際に私は園芸店で買った株は一株もありません。唯一対面販売で買ったのは池袋の洋蘭展示会に出品されていた藤川さんのスピーシーズナーセリーからの一株です。私はほぼ全てをインターネットで買いました。 しかしビルベルギアは売っているものの、ビルベルギアがどういった植物でどのように育てればよいのかといった情報は、それ程多くはありませんでした。少ないから困った訳ではなく、調べるのもまた楽しみの一つでした。Instagramやブログ、Facebookなどに書き込まれた、その人それぞれの栽培方法や日々の記録などが全て参考になりました。そういったものを読んでいると自分でもビルベルギアについてブログを書いてみたいと漠然と思うようになりました。

 ビルベルギアを集めるのとほぼ同時に日本ブロメリア協会に入会しました。会報のバックナンバーが購入できることや年に一回の総会に参加して、珍しい株の購入をしたいと思ったからです。 2016年の10月、待ちに待った年次総会に参加しました。会は年々規模が大きくなっているようで、今年の会場にも沢山の会員やブロメリアが集まっています。はじめての総会でとても楽しみにしていたので席は一番前に座りました。そして総会が始まり、一年の報告などが終わると講演会です。映し出されたモニターにDomingos Martins の文字が見えた瞬間、私は思わずiPhoneの音声録音をオンにしました。これはとても運が良い、初めての総会でビルベルギアの話を聞けると興奮しました。はじめは後からもう一度聞くためだったのですが、結果的にはこの録音がブログを書く直接のきっかけになりました。

  またその総会では沢山のブロメリアが展示されてたのですが、自分で交配したビルベルギアを展示されていたSさんに栽培方法についてアドバイスを聞いているとふと、「いろいろ聞いてください、ぼくに答えれる質問であれば何でも答えます。皆で情報を共有してスピードアップしましょう」と仰っていたのが印象に残っています。
Sさんの展示株。リサ・ビンサント氏から譲り受けた株でのSさんによる交配種。ご本人曰くまだ未完成だそうです。日本の栽培環境にもあった小型のビルベルギアを求め、ここから交配を繰り返し理想の株にするそうです。2015年1月28日播種。2016年5月から直射日光で栽培。2016年8月に開花。撮影は2016年10月9日の日本ブロメリア協会年次総会にて。




 このブログのタイトルは「BILLBERGIA IS BEAUTIFUL  ex Tokyo Japan 」にしました。ビルベルギアが好きな人はBILLBERGIA IS BEAUTIFUL というとドン・ビードルだと連想します。exとはブロメリアの名前に良くついているのですが、「~より」というような由来を表しているようです。日本からドン・ビードルのような交配種を作りたいといった理想を込めました。

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